★子宮内膜症とは★
子宮内膜が異常な部位に存在する疾患。
(子宮内膜は正常では子宮体部の内面を覆っている粘膜で、
約1ヵ月に一度出血して生理として剥落します※12月のトピックスの図参照)
異常な部位にある子宮内膜も生理時に出血し、種々な症状を起こします。
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| 発生説 |
■内膜症発生の原因■
内膜症の明確な原因は、現在の所不明ですが、
以下のような事が原因ではないかという説があります。
1.月経血逆流説
生理として血液と共に外部に排出される筈の子宮内膜が卵管を逆流して
卵巣・子宮の表面や腹膜に定着する(生理時のタンポン使用で生理の血
液が逆流し易いといわれる)
2.腹膜上皮化生説
卵巣・子宮等の表面を覆う腹膜が子宮内膜に似た組織に変化する、
3.子宮内膜組織の転移説
子宮内膜が血管・リンパ管に入って肺やリンパ節に転移
4.先天性遺残説
生まれつき子宮内膜類似の組織が腹膜に残っている。
※サルに長期にごく微量のダイオキシンを与えて子宮内膜症を発生させた報告が
あるが、追試は無く、確定的ではありません。
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| 促進因子・病変部分 |
■促進因子■
卵胞ホルモン(エストロジェン)が原因で内膜症が促進されます。
■病変の多発部位■
1.卵巣:子宮内膜症の最好発部位
チョコレート嚢胞
(古い出血成分であるチョコレート様の黒褐色内容を入れた嚢胞)
を形成し、徐々に増大していきます。
2.卵管
3.膀胱・直腸等の表面の腹膜:赤色〜黒褐色の点状の病巣を形成
1.2.3共に癒着を伴い易い。特に卵管の癒着が原因で不妊になりやすいのです。 |
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| 年齢・症状 |
■年 令■
30歳代>20歳代>40歳代
■症 状■
生理痛(徐々に増悪)、性交痛(特に膣の奥の方)、
生理の量の増加
※症状と病変の程度は必ずしも一致しない
→症状がなくても子宮内膜症が存在することがあります
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| 診断・治療方法 |
■診 断■
1.エコー・MRI・CT等の画像
2.血液でマーカーと呼ばれる物質(CA125,CA19-9)が増加しているか測る
3.腹腔鏡での検査
■治 療■
1.薬物療法
原理的には卵胞ホルモン(エストロジェン)を出さないようにする。
現在は下垂体からの性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)
を抑制して卵巣の働きを止める薬(スプレキュア、ナサニール、リュープリン、ゾラデックス)
が主流(ピルは症状が和らぐ時があるがエストロジェンが含まれているの
で根本的な治療にはならない)
2.手術療法
腹腔鏡か開腹で、子宮内膜症の病巣部を切除およびレーザー蒸散・
電気凝固(手術療法の前後に薬物療法を用いることが多い)
■子宮内膜症の合併疾患■
1.子宮内膜症によって卵管の通過性が不良となるための不妊
2、40歳代でチョコレート嚢胞が癌化することがある
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