★婦人科領域の異常出血★
妊娠に関連のない出血は結構日常遭遇します。
でもどんな原因の出血でも、すぐにがんと結びつけて、受診される方が多いようです。
今月は比較的頻度が高い異常出血について説明します。
★★異常出血があるときは、できるだけ、出血がある間に受診してください。★★
その方が、出血を起こしている部位や原因が把握し易いのです。
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| 外 陰 |
■外陰からの出血■
全般的な頻度は低いのですが、比較的年配の方に見られます。
一つは尿道口(尿道の出口)のカルンクルからです。
カルンクルとは、小豆大〜大豆大の、ポリープ状の粘膜の盛り上がりで、
その表面からの出血です。
少量のため、下着か排尿時のテイシューに僅かにつく程度です。
痛みは通常ありません。
もう一つは外陰癌です。
これは出血に至るまでに、年単位の長期にわたる外陰部のかゆみが先行します。
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| 膣 |
■膣からの出血■
若年者では性交時の傷からの場合がありこれは傷の大きさ・深さに
よって意外に多量のことがあります。
もう一つはやはり比較的年配の方に見られるもので、
頻度は高いのです。これは閉経後には卵巣ホルモンがなくなるために、
萎縮性膣炎といって膣粘膜が萎縮して薄くなり柔軟性が失われ、
粘膜がひび割れしたようになり、少量の出血が起こります。
茶褐色のおりものとして気づく場合もあり、
1週間に1〜2回位、断続的にあります。
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| 子宮膣部 |
■子宮膣部からの出血■
特に閉経までの方で頻度が最も高い出血。
いわゆる性交時の接触出血や性交後2〜3日以内の
出血として出現したり、月経前に出現することが多いのです。
また、排便時等のいきんだ時にも出血します。
量は少ないのですが、上記のような場合に再々出現する
ので、本人は子宮頚癌を最も心配して受診されます。
子宮膣部びらんの出血ほどには頻度は高くありませんが、
子宮頚管ポリープからの出血は若い方から閉経後の方まで
幅広い年齢層にみられます。
この出血が出現する時期・出血量は子宮膣部びらんからの
出血と同様のため、やはり癌を心配されて受診される方が
多いのです。
実際の子宮頚癌での出血で受診される方は少数です。
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| 子宮頸部の粘膜は外側に近い部分は厚く、内側は1層で薄いので、内側の粘膜は赤みが強くまるでただれているように見えます。これは、「びらん」とよばれ、病気では有りません。 |
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これは無論この疾患の発生頻度が子宮膣部びらんや子宮頚管ポリープに比べると
非常に低いこともありますが、もう一つには子宮頚癌の初期(0期・Ta期)では、
むしろ出血の頻度は低いからなのです。
(子宮頚癌の進行期については今年1月のトピックスを参照)。
子宮頚癌の初期に出血するとすれば、やはり子宮膣部びらんからの出血と同じような
時期・量です。Tb期以上の子宮頚癌での出血は、再々断続的に出現し、止まりにくく、
量も増えます。
特に高齢者での止まりにくい多量の出血の場合は、
V期以上の進行した子宮頚癌のことがほとんどです。 |
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| 子宮体部 |
■子宮体部からの出血■
ここからの出血も比較的頻度が高いのです。
20歳代後半から閉経前後までの広い年齢層に、生理が済んで数日後から出現する
出血を来たす疾患に子宮内膜増殖症があります。
この出血は生理と同じくらいの量がありますが、腹痛はありません。
その他、子宮筋腫による出血も子宮内膜増殖症と同じくらい多量です
が、下腹部痛もあります。それまでにも、過多月経や鎮痛剤を必要とするほどの
生理痛があります。
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